6Dec
11月29日は「パレスチナの人々と連帯する国際デー」です
11月29日は「パレスチナの人々と連帯する国際デー」です。世界YWCAは、国連において以下の声明文を発信しました。
本日、11月29日、世界YWCAおよび加盟組織であるパレスチナYWCAは、世界中の人々とともに、「パレスチナの人々と連帯する国際デー」に臨んでいます。この日は、1947年にパレスチナをユダヤ人とアラブ・パレスチナ人2つの国家に分割することを勧告した国連総会決議181号の記念日でもあります。
181号決議が、パレスチナ人が国家としての独立と主権を持つよう要求しているにも関わらず、この決議は実行されていません。パレスチナの人々は、強制的に家と土地を追われ、自決権を奪われています。今日、私たちは、パレスチナの人々の人権を保障することで平和を守るよう、国連加盟国に呼びかけます。
バルフォア宣言から100年、分割決議から70年、軍事占領下での半世紀、そして第一次インティファーダから30年を迎えようとする今こそ、国際社会が行動するべき時です。
パレスチナの人々に対する暴力は、苛烈さを増し続けています。2015年以降だけでも、イスラエル軍は225人以上のパレスチナ人と3人の外国人を殺害しています。キリスト教ならびにイスラム教の聖地への新たな攻撃が行われ、イスラエル人はパレスチナの土地にかつてないほど多くの入植地を建設しています。加えて、パレスチナの子どもたちの拘禁は記録的な数を示し続けており、2016年の初めから1000人以上が拘禁されています。
多くの人にとって、この分離と現在も続く入植運動の発端になったのは1917年のバルフォア宣言です。だからこそ、パレスチナ自治政府のアッバス大統領は英国に対し、正式な謝罪とパレスチナ国家を認めることを求めているのです。
すべての人の人権を求めるグローバルな女性の権利運動として、世界YWCAはパレスチナの人々と連帯し、国連加盟国各国が、すべての人に人権と国際法の保護を確保し、それを支持するよう要求します。私たちは、国連決議242号および338号に記されたパレスチナの自己決定権を支持します。加えて、私たちは、安保理決議1325号に確保されている、平和構築・紛争解決のすべてのレベルにおいて女性が役割を持つことを支持します。最後に、私たちは、国連決議181号ならびに194号で保護されている難民の帰還の権利のために活動する意志を改めて明言します。
私たちは、各国政府がこれらの国連決議を履行し、すべての経済的・政治的・文化的権利を認識し実施することを要求します。同時に、パレスチナにある聖地の保護を求めるUNESCOの最近の決議を歓迎します。また、2014年のガザにおける戦争犯罪の疑い、ならびに占領下にある東エルサレムおよび西岸地域における人道に対する罪の疑いに対する国際刑事裁判所による調査を支持します。
この特別な日に、私たちはすべての政府および市民社会が、以下の7つのアクションを実施し支援するよう呼びかけます。
1. パレスチナにおける軍事占領を終結させること。
2. ガザの占領を終結させ、イスラエルの経済的責任を追究することでガザの復興を支えること。
3. パレスチナの人々の、自らの土地からの強制移動を止めること。特に、エリアCからのベドウィンの強制移動を止めること。
4. 難民への帰還の権利の保護、あるいは賠償を支持すること。
5. 入植地の拡大、東エルサレムおよびゴラン高原の併合を終結させること。
6. 行政拘禁されているすべての人々、特に女性と子どもを解放すること。
7. イスラエルが国際法を尊重するようになるまで経済的重圧を与えるため、ボイコット、資金引き上げ、経済制裁(BDS)運動を支持すること。
国際社会は、行動を起こす道義的責任を負っています。行動を拒否することは、イスラエルによる国際法尊重の拒否に対する一種の容認・許容になります。一人ひとりに対して、パレスチナの人々の平等、自由、尊厳、安全に対する権利のために立ち上がる勇気を持つよう呼びかけます。
世界YWCAのホームページに掲載された「パレスチナの人々と連帯する国際デー」に関する記事(英語)は、こちらからご覧いただけます⇒