【パレスチナJAIより】パレスチナ人民連帯国際デー2022
11月29日は、「パレスチナの人々と連帯する国際デー(パレスチナ人民連帯国際デー)」です。 東エルサレムYMCA-パレスチナYWCA共同提唱イニシアチブ(JAI)より、YMCA/YWCAの姉妹団体、パートナー、エキュメニカル団体、そして世界中の連帯グループや活動家に、政策立案者への働きかけを要請する文章が届きました。
11月29日、パレスチナ人、パレスチナ連帯団体、そして世界中の正義を愛する人々は、パレスチナ人民連帯国際デーを迎え、祝います。これは、多くの国連決議に明示されているパレスチナ人の自決への不可侵の権利のために闘い、公正な平和を促進するためのコミットメントと決意を示すものです。
この1年間、イスラエル当局は主にガザ地区で、パレスチナ人に対し、戦争犯罪と人道に対する罪を重ねました。2022年に入ってから、30人の子どもを含む140人のパレスチナ人(ほとんどが民間人)がイスラエル兵に殺害されました。上半期だけで94のパレスチナ人所有の建造物が取り壊され、約450人がそのために住居を失いました。イスラエル人入植者によるパレスチナ人に対する暴力は日常茶飯事となり、負傷やパレスチナ人の財産や建物の損害が多発しています。今年に入ってから、750人の子どもを含む5300人のパレスチナ人が逮捕されました。7つのパレスチナ市民団体・人権団体がイスラエル軍当局によって非合法化され、現在、全面閉鎖や職員の拘束に直面しています。数千本のオリーブの木が根こそぎ切り倒されたり、放火されたりもしました。何百エーカーものパレスチナの土地は、拡大しつつあるイスラエルの入植地(コロニー)のために没収されました。
ヨルダン川西岸地区と東エルサレムの村や町には、イスラエル軍の襲撃が毎日あり、特に東エルサレムでは、破壊と強制移住の明確な脅しをもって、パレスチナ人を標的にしています。
そして何より、イスラエルは、公然たるファシスト集団を含む極右の議員をイスラエル国会「クネセト」に選出しました。イスラエルの左派と呼ばれたいくつかの政党は、もはや代表に選出されていません。新たに国会に代表として選出されたイスラエルの政党はすべて、2つのパレスチナ政党を除いて、国際法を完全に軽視し、パレスチナ人の人権および政治的権利の否定に基づく明確な政策を打ち出しています。次期イスラエル政権は、極右のファシスト政権となり、占領地やグリーンライン内のパレスチナ人に対して、より厳しい措置を取るでしょう。現場では多数の暴力事件が起こり、イスラエルの新政権が間もなく発足するにあたり、さらなる暴力の横行が予想されます。
私たち東エルサレムYMCA-パレスチナYWCA共同提唱イニシアチブ(JAI)は、11月29日のパレスチナ人民連帯国際デーが近づく中、こうしたイスラエルの暴行、不正、抑圧、イスラエルが享受する説明責任の欠如、無差別支援、刑事免責に対して、友人やパートナーからのさらなる行動を呼びかけます。イスラエルと世界のコミュニティーのメンバー、パレスチナの人々の抑圧に加担する一部の人々は、国際法を尊重し、遵守しなければなりません。
- イスラエルが国際法の侵害をやめること。
- 国連総会決議32/40 Bにあるように、それぞれの国がパレスチナの自決権を尊重すること。
- パレスチナの人々が不可侵な自決権を実践できるような明確なメカニズムを作ること。
私たちは、パレスチナの人びとと連帯し、私たちの民族的・人権的権利と不動性を支持し、自由と公正な平和への権利を促進するために行動するすべての人々の努力に感謝します。
(以上、東エルサレムYMCA-パレスチナYWCA共同提唱イニシアチブ(JAI)より)