カーロふくしまおはなし会の報告:「なぜ福島を追うのか」(講師:東京新聞記者・片山夏子さん)
8月2日(火)、東京新聞福島特別支局の片山夏子さんをお招きし、オンラインでおはなし会を開催し
ました。
片山さんは東日本大震災翌日から、東京電力や原子力安全・保安院などの取材を続け、特に東京電力福島第一原発で廃炉作業に従事する働く作業員を追い、生の声を伝えています。
開催日当日には同原発の処理水海洋放出計画にて、地元自治体が工事着手に同意した記者会見が急遽開
かれ、その模様をお話し頂くなど、原発事故の情勢が日々動いていることを改めて感じました。
片山さんは足繫く作業員の元を訪れ、向き合いながら取材を続けています。現在も連日4,000人近くが作業に従事していますが、その実態を知る機会はなかなかありません。労働環境や待遇、被ばく量を巡る思い、そして日々の生活など、作業員の日常を知ることで、廃炉作業を支えているのもまた大勢の人である、という当たり前のことを、私たちに改めて向けてくださいました。
会場のカーロふくしまでは福島YWCAのみなさんや昨年秋におはなし会講師を務めた第24代高校生平和大使の佐藤麻友華さんらも参加し、片山さんとの交流を深めました。
カーロふくしまでは、これからも今なお課題が残る福島の日々や埋もれている声をお伝えしたいと考えています。ご支援よろしくお願いいたします。