2023年8月4日【カーロふくしま映画とおはなし会のお知らせ】
放射線の影響を避けるため避難した人々と、現地に残った人々の葛藤を描いた映画「たゆたいながら」の鑑賞と、その映画を製作した阿部周一監督と共に感想シェア会を開催します。
東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故発生当時、原発から約100キロ離れた県庁所在地・福島市は、放射線量が高いにも関わらず、避難命令が発令されることはありませんでした。
住民は「残るか、自主避難するか」という選択を迫られ、そのしこりと葛藤は心の奥底で続いています。
この映画は、避難した人たち、とどまった人たちの分断と葛藤、心のひだを、実際に自主避難した阿部周一監督が丁寧に描いた作品です。
映画の鑑賞と、阿部監督とのおはなし会を通し、映画で描かれた日々を経て今があることを知り、事故がもたらした住民のゆらぎを今改めて考えます。(2017年製作)
- 開催日時…2023年8月4日(金)19:30~21:00
- 開催方法…Zoomによるオンライン
- 定員…30名(予定)
- 参加費…一般1,000円、寄付つき1,500円、30歳以下のユースは無料 ※ご寄付はカーロふくしまの東日本大審査被災者支援活動に活用致します。
- 映画監督…阿部 周一さん
1992年福島県福島市生まれ。震災時に単身県外への自主避難を行う。2013年大阪芸術大学映像学科入学し、原一男・小林佐智子の指導を受ける。本作は、第七回座・高円寺ド キュメンタリーフェスティバル・コンペティション部門入選作品。
【講師からのメッセージ】
「常々「分断」という言葉についてよく考えます。 コロナ、ウクライナ、BLM、Me too、日本に住む外国籍の人、クィア・・。 ここには挙げきれない様々な課題や問題により、人々が対立を余儀なくされています。 「分断」はSNSという手段を得たことにより、より強度を増してきたように思います。 この文章を書いている今、目の前のテレビでは芸能人の訃報のニュースが流れています。 僕が「分断」を強く意識したのは12年前の震災のそれでした。 特に僕の住んでいた福島市は、県外へ避難した方々、福島に残った方々。それぞれの選択がありました。 どちらの選択も、当時小さかった子どもたちを守りたい一心でのことであったことに、違いはありません。 そして当時の子どもたちも今では立派に大きくなりました。 拙作「たゆたいながら」久々の上映が叶ったわけですが 震災から12年が経った今、この映画はみなさんにどう映るのでしょうか。 上映の日、ぜひみなさんのご意見ご感想をお聞きできたら嬉しいです。」
【上映方法について】
今回の上映とおはなし会は、事前に動画サイトにて映画を各自鑑賞ののち、8月4日のおはなし会にご参加いただきます。
お申し込みの方には、7月中旬に映画観賞用のURLをお送りいたします。
ご都合の良い時間に、お好きな場所で映画をご覧になり、おはなし会にはZoomにてご参加ください。
【お申し込み】
・Peatixからのお申し込み
・メールからのお申し込み
①お名前 ②ご連絡先 ③申し込み種別(一般/寄付付き一般/ユース)と人数
以上をお知らせください。折り返し、参加費ご送金方法などをお知らせします。
主催・問い合わせ: |
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公益財団法人日本YWCA 地域連携委員会(担当:カーロふくしま 佐藤) 〒960-8066 福島県福島市矢剣町29-3 カーロふくしま Tel:080-8905-4978 E-mail:caro@ywca.or.jp HP: https://www.ywca.or.jp/whatwedo/greateastjapanearthquake/ |