ウクライナYWCAより:今後の活動計画アップデート
ウクライナYWCAは1996年に設立され、特に女性や少女に対する暴力、平和、社会的・経済的公正などを中心に取り組んできました。近年では、100人近くのメンバーと多数のボランティアとともに活動してきました。
2022年2月に開始したロシアによるウクライナ侵攻は、メンバーの多くが住む首都キーウを含む大規模な破壊をもたらしました。ウクライナYWCAのメンバーたちは、これまでの活動がままならず自身の身も危険にさらされる中で、現地の女性たちの声を伝え続け、戦争の中で深刻な状況に置かれている女性や子どもたちへの支援活動を立ち上げ実施していこうとしています。
以下は、2022年7月に世界YWCAを通して届いた活動計画です。
ウクライナYWCAは、以下のような女性のニーズに対して、支援を計画しています:
- 生活必需品が不足している
- 生計を立てられなくなった
- 大切な人を 亡くした
- 戦争で職や財産を失った
- 医療サービスや医薬品を必要としている
- 社会サービスが不足している
また
- ガソリン代などの経済的支援
- 国内移動、または必要な場合は国外への移動のための交通手段の提供
- インフラや住宅が完全に破壊された地域(ボロディヤンカ、イルペン、ヴィシュゴロド地方、ゴレンカなど)で活動するボランティアや国内避難民への経済的支援。
- 年金額が3000UAH(UAHはウクライナの通貨グリブナ 、3000UAHは約100米ドル)を下回る高齢者の支援。現在、ほとんどの食料や物資が3~5倍に値上がりしているため、彼らはもはや生死のはざまにいるような状況にあります。
戦争はウクライナの女性たちの精神に大きなダメージを与えています。
彼女たちは、絶え間ない恐怖、うつ状態、そしてパニック障害、将来への不安感といった状態に陥っています。また、公的・私的な場での性的暴力やジェンダーに基づく暴力にも悩まされています。
ウクライナYWCAは、女性たちを精神的、経済的に支援するために最大限の努力をしています。そして、彼女たちが自分の将来に対してより自信を持てるように手助けをしています。
そのためウクライナYWCAは、ウクライナの女性たちが抱える以上のような問題を解決するために、今後、ニューヨークYWCAの心理学者やソーシャルワーカーと協力して、女性のためのサポートプログラムを継続的に実施する予定です。また、戦争の影響を受けた女性の精神的なリハビリテーションのためのプログラムもこれから発展させていくことを計画しています。
ウクライナYWCAは、女性の権利と自由を更に支援し、共通の課題に取り組むために、活動を継続し、財政危機を克服して運動を再構築したいと考えています。また、女性のための安全な場所として、事務所を修復し、再開することも計画しています。