日本・地域YWCAのウクライナ支援活動紹介・中間報告①
日本YWCA
2022年2月24日にロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって以来、世界各国の団体・個人がその戦争を止めるために様々な行動を行いました。 私たち日本YWCAも例外でなく、すべての戦争と暴力を否定する立場から、「ロシア軍の即時撤退と対話による解決を強く求めます」という声明文を発信しました(1回目:2月28日、2回目:4月6日)。
地域YWCA
全国24か所の各地域YWCAでもウクライナへの支援の動きが広がっています。一刻も早い停戦を望む思いを世界の人々と共に発する声として、沖縄YWCA(3/18)、新潟YWCA(3/23)、名古屋YWCA(4/7)もそれぞれロシア軍のウクライナへの侵攻に抗議し、平和を求める声明文を出しています。
新潟YWCAは、声明文の提出以外に、在新潟ロシア総領事館前でのスタンディングを行いました(3/17)。またロシア軍のウクライナ侵攻に抗議する街宣行動(3/18)や平和を求める新潟市民の集い(3/25)などの活動が実施され、集いの様子がテレビでも放映されました。そして新潟YWCAの創立70周年記念チャリティーコンサートも開催する予定となります。(6/18)
名古屋YWCAは、4月下旬に名古屋YWCA学院日本語学校で2名のウクライナ避難民(10代1名、20代1名)を受け入れて日本語学習を提供しています。また、名古屋市が立ち上げた「ウクライナ避難民支援のNPO」に登録し、特に女性や子どもを中心に日本語支援やトラウマケアなどの支援に取り組もうと動いています。
同じく自治体や行政のボランティア活動への参加を準備している大阪YWCAも、入国管理局のウクライナ避難民支援マッチングサイトに登録し、ウクライナ難民をサポートしています。それ以外には、「難民と日本」、「異文化理解ワークショップ」などウクライナの避難民や日本在住の外国籍の方のことを理解深めるための講座が近日中開催する予定となります。
さらに、日本中の24の地域YWCAの多くがウェブサイト、SNS、メールや機関紙などの発行物を駆使して、ウクライナ支援の活動情報と平和への思いを共有しています。会館内で募金箱を設置している地域YWCAもあります。
福岡YWCA、京都YWCAは街頭募金に積極的に取り組んでいます。京都YWCAはオンライン形式の募金集会を開催し(4/23)、他団体と協働してウクライナ緊急支援募金のスタンディング活動を行いました(3/20)。
他団体のセミナーに出席しての情報収集や、学習会も開催しています(横浜YWCA、東京YWCA、函館YWCA、熊本YWCA、京都YWCA)。熊本YWCAはウクライナとロシア両国の歴史的背景を深く理解するための「ウクライナとロシアの情勢をみる学習会」を開催しました(4/5)。
東京YWCAは沖縄のつどい実行委員会が主催する「ふたたび琉球列島が戦場に?!~ウクライナの現実をどう受けとめるか?」に賛同団体として参加しました(6/11)。
札幌YWCAと静岡YWCAは祈祷会を開催しました。札幌YWCAは3月以降、毎週土曜日に、信仰を問わず誰でも参加できる「ウクライナのためのお祈り会」を実施し、平和への思いを一緒に語りながら、戦争で失われた命に祈りを捧げています。
新型コロナウィルス感染症の影響が続く中にも関わらず、日本各地域のYWCAがそれぞれの工夫を凝らしてウクライナ支援のための活動を行っています。世界で戦争や紛争が急激に増えている今、活動を共に支えてくださるすべての皆様に感謝します。YWCAは今後も、ウクライナ国内そして日本に来られるウクライナ避難民へのサポートを支援し、平和を求めるメッセージを発信し続けます。
送金報告について
第一回目の募金活動開始2022年3月から、2022年4月30日まで、全国各地域YWCAの協力により、総額993,773円が寄せられました。お寄せいただいたご寄付は日本YMCA同盟および世界YWCAを通じてウクライナYWCAにお届けしております。すべてのご支援に心から感謝いたします。(※寄付金はすべて税金控除の対象となります。)
全国各地のYWCAでは、現在もウクライナ支援の活動を続けております。詳しくは近隣の各地域YWCAもしくは日本YWCAにてお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。
現時点において、3月15日から6月30日までの間に、日本各地のYWCAの協力のもと、ウクライナ支援のための寄付金が合計1,730,041円を集まっています。