【報告】北海道胆振東部地震被災者支援活動 ⑥
13Feb
【報告】北海道胆振東部地震被災者支援活動 ⑥
北海道胆振東部地震被災者支援活動の一環として、昨年度末の12月17日(月)に、むかわ町「子ども発達支援センターたんぽぽ」にて行われたクリスマス会に応援ボランティアとして入りました。その時の様子を、一緒に参加した札幌バプテスト教会牧師の石橋さんに報告をお願いしました。
日時:2018年12月17日(月)
場所:むかわ町「子ども発達支援センターたんぽぽ」
参加者:札幌YWCA 6名、日本YWCA 1名、日本基督教団 2名、札幌北野キリスト教会 1名、 札幌バプテスト教会 2名
協力:プレゼント提供:東洋英和女学院初等部父母会、ケーキ作成提供:札幌バプテスト教会
【クリスマス会応援ボランティアを行うことになった経緯】
10 月に実施したむかわ町「子ども発達支援センターたんぽぽ」(以下「たんぽぽ」) での10日 間の期間限定ボランティアの後、あらためてたんぽぽスタッフと懇談を持ちました。震災後の混乱を伴う業務の中で、大きな行事の準備が難しいと感じていることを受け、「むかわ町子ども発達支援センタ ーたんぽぽ支援連絡協議会」(以下「支援連絡協議会」)としては、今後の大きな行事であるクリスマス会に向けて、たんぽぽスタッフと打ち合わせの上、可能な支援をおこなっていくこととしました。
支援連絡協議会は YWCA と札幌市内教会との協働団体として組織されており、今回は札幌 YWCA・函館YWCA・日本 YWCA・日本基督教団北海教区・札幌北野キリスト教会・札幌バプテスト教会から それぞれ参加者が集まり、11 名で活動をおこないました。
【準備】
たんぽぽに到着すると、さっそく荷物運びと会場設営を開始。一息ついたところで、たんぽぽスタッフとあらためて顔合わせと打ち合わせをおこないました。
最初は多少の緊張感がありましたが、半数は既にたんぽぽを訪問したことのあったメンバーだったこともあり、徐々に緊張感も解け、和やかに打ち合わせができました。会場設営と並行して、各種出し物の練習もおこないました。ミュージックベル、マジック、ボードビル・エプロンシアターと、担当者の指示に従いそれぞれの練習がおこなわれましたが、初めて合わせたとは思えないほど息がピッタリ。ミュージックベルにはたんぽぽスタッフも加わり、結束力が深まりました。
【クリスマス会】
集合時間の 14 時半が近づくにつれ、ぞくぞくと子どもたちと家族がやってきました。見慣れない顔に保護者からは緊張感が伝わってきましたが、子どもたちはいたっていつも通り、中にはすぐに近づいてきて、ちょっかいを出してくれる子たちも。初対面でもすぐに受け入れてくれるのは、前回訪れた時と同じで、たんぽぽの子どもたちの特長です。
役場福祉課主幹の挨拶で幕開けたクリスマス会は、たんぽぽ利用者である子どもたち約 30 名、その家族・きょうだい約 30 名、合わせて 60 名弱の参加で にぎやかに進められました。参加型のミュージックベルやマジックに、最前列で食いつくよう に参加する低学年の子どもたちと、最後列で少し冷めた様子で見ている高学年の子どもたち。 それでも、お菓子が提供される頃には、最後列の子どもたちも密かに前進して来ており、食べ物のもつパワーを改めて感じさせられました。
かわいいボードビルの披露が終わり、サンタクロースが登場する頃には、会場のボルテージは最高潮に。ただサンタクロース本人は、 “サンタ語通訳係”と称した牧師 二人組の無茶ぶりと、興奮に包まれた会場の熱気によって、終始汗びっしょり。それでも必死に“サンタ語”を話す、見た目にもまぎれもないサンタクロースに、子どもたちも大喜びでプレゼント(たんぽぽ提供)を受け取り、一緒に記念写真に収まっていました。サンタクロースからたんぽぽへのプレゼントとして、大型絵本とブックスタンド(北海教区・YWCA 提供)も寄贈されました。
その後はエプロンシアターでクールダウン。最後は、みんなで“あわてんぼうのサンタクロース”を合唱……と帰ったはずのサンタクロースが再度登場! 道具一式忘れていったさすがの“あわ てんぼう”から、子どもたちに“もう一つ のプレゼント”が渡され ました。
【片付け】
子どもたちを送り出すと、間もなく片付け作業に取り掛かりましたが、既に結束力のあるチーム になっていましたので、あっという間に終了。サンタクロースは、 最後に一人だけ残った子どもの野球相手まで務め上げ、その子を 送り出してようやくお仕事終了、お疲れさまでした!
(札幌バプテスト教会牧師 石橋大輔)
日本YWCAでは、北海道胆振東部地震被災者支援募金を受け付けています。皆さまのご協力・ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
募金方法:/news/2018/0919news.html