報告:ひろしまを考える旅2017 「~HIROSHIMAから考える平和の根っこ~」
10April
報告:ひろしまを考える旅2017
「~HIROSHIMAから考える平和の根っこ~」
「ひろしまを考える旅」は、核兵器による惨事を二度と繰り返さないために、平和の大切さを学び、平和な世界を実現したいと願い、広島の地で実施する2泊3日(オプショナルツアー参加の場合は3泊4日)のプログラムです。全国の中高生・大学生を中心に、留学生、韓国と中国からの参加者等、多文化・多世代が参加。被爆証言を聴き、広島平和記念資料館見学やフィールドワーク、グループ討議など、参加者は五感を研ぎ澄ませてひろしまの経験を追体験し、平和について考えます。
2017年度のテーマは「HIROSHIMAから考える平和の根っこ」。広島は、廣島・ヒロシマ・広島・ひろしま・HIROSHIMAと、いろいろな文字で表されます。なぜ違う文字で表現されるようになったのか。その意味や込められた想いを考え、答えを探す旅になりました。多くのユース参加者が、多文化・多世代の参加者と共に学び、少人数でのディスカッションを繰り返すことで、自らの思考・行動の「枠」に気づき、多様な価値観に触れることができました。
参加者の声
「被爆者の方のお話はすさまじく、声から伝わってくる感情を思い、またその空気が現実味を持って、本当にその日ヒロシマで起きたことを感じられる、そんな被爆された方のお話を聞くことができて本当に良かったと思う。平和とは一体何なのか。正直に言うとまだまだ気持ちが整理できず、重たさを感じている。きっとこの重たさが知った責任、私はもっと考えていかなければいけないのだと思う。」 (中学生)
「広島平和記念資料館の映像や『この世界の片隅に』の記事、向井牧師のお話などで、原爆が落とされたのは、人々が普通に暮らす街だったことを実感した。広島平和記念公園は盛り土をして作られたと知り、広島の地面の下には今も被ばく者が眠っていることを忘れずにいようと思った。」 (大学生)