【全国のYWCAにバーチャルでこんにちは!⑮福島YWCAのご紹介】
秋の気配を判じる9月17日、福島YWCAのバーチャル訪問に、約40名の方々が参加しました。
福島YWCAは1969年に創設され、今年で53年目を迎えました。長年活躍されている会員が多く、創立メンバーが今も現役で名を連ねていらっしゃることからも、息の長い活動が伺えます。
福島YWCAは ①毎月恒例の「聖書を学ぶ会」 ②福祉型障害児入所施設大笹生学園へ訪問しての裁縫奉仕 ③書道教室 の3つの柱を中心にコツコツと活動を重ねてきました。
残念ながら書道教室は2019年11月に活動を終え、ほかの活動もコロナ禍で思うように継続できずにいましたが、最近は無理のない範囲で再開し、会員同士の交流も深めています。
「福島YWCA」と聞いて、美味しい果物を思い浮かべる方々も多いのではないでしょうか。活動資金の一部にと、長年続いている果物販売も大きな活動のひとつです。
さくらんぼ、桃、りんご、と果物王国福島にふさわしく、さまざまな果物を農家直送で全国に発送しており、毎年の注文案内を心待ちにしている方も多くいらっしゃるそうです。
2011年に発生した東日本大震災では、自らも被災者でありながら、全国のYWCAと共に被災者支援活動を行いました。
特に子どもたちの身体的影響を考え実施された、県外に送り出す「リフレッシュ(保養)プログラム」や「セカンドハウスプログラム」は立ち上げ当初から参加者の送迎などを担いました。類を見ない被害の甚大さに、無我夢中で支援活動を行った毎日だったと思いますが、10年を過ぎた今も明るく元気に集う皆さんを拝見すると、連帯の強さ・勇気の尊さを感じます。
福島YWCAのキーワードは「生命(いのち)を選ぶ」。イベントの時などに登場するバナーは、今から30年前、1992年の第24回日本YWCAの総会の折に作られたもので 当時の主題の「生命を選ぶ」を明記。図柄は、「原爆の図丸木美術館」の丸木俊先生から福島YWCAのために贈られたものです。
「生命を選ぶ」 この言葉は、図らずも未曽有の大惨事となった東日本大震災と東京電力福島原子力発電所の爆発事故が発生した福島の地を象徴する言葉ともなりました。バナーは今も大切に保管され、会員の心のよりどころとなっています。
福島YWCAのみなさんは、これからもコツコツと歩み続け、小さくとも暖かい心の道しるべになるような活動を続けたいと願っています。これからも共に歩む応援を、どうぞよろしくお願いします。