2023年8月4日【カーロふくしま映画とおはなし会の開催報告】
8月4日(金)、カーロふくしま映画とおはなし会「映画『たゆたいながら』から知る 被災した私たちのゆらぎ」を開催しました。当日はオンラインで28名が参加。予め各自映画を鑑賞後、監督とのおはなし会に参加して頂きました。映画の舞台となった福島県福島市は、地震による大きな被害自体が少なかったこともあり、当時の様子が余り報道されませんでした。
この映画では、自ら選んで福島から非難した自主避難者、そしてさまざまな理由で福島に残った住民といった人々の、もつれた紐を解きほぐせないような、もどかしく複雑な状況を描いています。参加した福島在住者は当時のことを思い出し、また、市外在住の参加者からは「みんながさまざまな思いを抱えながら生活をしていたことを初めて知った」との声もありました。
監督の阿部周一さんは「今回、自身の作品を久しぶりに見返してみて、あらためて震災直後や撮影当時など、日々の思いが蘇った。この映画が皆さんが考えるきっかけになって欲しいし、また、自分も皆さんの感想を伺い共有することで新たな思うも湧き出した。」と語っていました。
新たな上映会のオファーもあり、映画を通して、3.11とは何なのか、考えるきっかけにしていただけると嬉しいです。
※映画上映に関するお問い合わせは、caro@ywca.or.jpまでどうぞ。