【読みもの】全国のYWCAにバーチャルでこんにちは!⑤ 横浜YWCAのご紹介
14Jan
【読みもの】全国のYWCAにバーチャルでこんにちは!⑤
横浜YWCAのご紹介
JR石川町駅で電車を降りると、中華街の雰囲気いっぱい。そこから歩いて中華街の延平門をくぐって進むと、ありました!
今日訪問したのは横浜YWCAです。横浜YWCAはJR関内駅から横浜スタジアムを左手に見ながらも行ける抜群のロケーション。訪問したこの日は、6名のメンバーの方たちが横浜YWCAの活動をご案内くださいました。
■暴力を受けた女性の支援 “ゆう”
横浜YWCAは、女性への差別や暴力の課題に積極的に取り組んでおられますが、その一つ、暴力を受けた女性のための支援事業」“ゆう”について総幹事の今地さんがお話しくださいました。
「DV被害などの暴力を受けた人たちの支援。主に結婚や恋愛の中で、支配や暴力の被害を受けた人たちの相談や支援を行っています。パートナー間の悩みから、性的被害まで、相談や支援には弁護士やカウンセラーが関わっているので、どこで相談していいかわからず悩んでおられる方も、安心してご相談ください。“ゆう”は、一人ひとりの女性がその人らしく、安心・安全・健康に生きていけるようにと願い、同じ女性の立場で一緒に考えていきます。相談事業には心理カウンセラーによる心理カウンセリングやスーパーバイズを行っています」。
なるほど、一人ひとりの悩みや問題を寄り添って解決する仕組みを持っておられるのが良いですね。
❝ゆう❞は、2010年に開始以来、延べ2,700回を超える心理カウンセリングと、250を超えるスーパーバイズの実施実績をもっておられるので、多様なケースに対応いただけるのではないでしょうか。ここ2年間は、コロナ禍の在宅勤務などで、パートナーとの関係性が浮き彫りとなり、相談が増えているようですよ。
■支援のための講座もいっぱい
コロナ禍で「よくわかる離婚講座」への参加者も増えたそうです。この講座の講師も弁護士で、法テラス神奈川が後援し、法テラスの指定相談所となっています。「受講者からは、『離婚までの流れや、具体的に何をすればよいかわかった!』『何年もモラハラを受けていたことが、受講してわかった』という感想をいただいています」と今地さん。希望者は受講後の弁護士相談も受けることが出来るとのことです。
さまざまな角度から暴力の被害者支援を行う横浜YWCAでは、一般向け女性限定講座「モラルハラスメントを知る!」、精神科医・臨床心理士で、被害者の心のケアの第一人者である武蔵野大学教授の「小西聖子講座」や、落語家とカウンセラーの異色コラボ「新春落語会」なども開催されていました。まずは気軽に受講してみることで、悩みの解決の糸口となりそうですね。
■個別就労支援 “Yカフェ パーショ”
横浜散策で疲れたら、横浜YWCA会館の1階の“Yカフェ パーショ”ヘ行ってみませんか? 今回の訪問でステキだなと思ったのがこの“Yカフェ パーショ”でした。小さな庭が見える窓からの木漏れ日の空間と、手作りのケーキやお茶にほっと一息つける場所。ここは、様々なバックグラウンドを持ち、働きづらさ、生きづらさを抱えた女性たちと、就労への一歩、社会への一歩を一緒に踏み出す場でもあります。カフェの名まえの「パーショ」は、エスペラント語で「歩み」という意味。一歩を踏み出す願いが込められた名前ですね。
「カフェの実習生の中には、実習終了後もダブルワークでカフェをお手伝いくださっている方もいます。特別なことは必要ありません。お客様としてお越しいただくことが彼女たちのエンパワメントに繋がるので、是非いらしてくださいね」とスタッフの平澤さん。
フェアトレードのコーヒー、手作りケーキはもちろん、ランチタイムにはタイカレーなども人気だそうなので、是非次回はランチタイムに訪問したいと思います。ちなみに、ランチは月曜と水曜の週2回。営業時間は通常11:00~16:00、コロナ禍の現在は15:00までとのことです。カフェは多目的利用もOKなので、お茶を飲みながらのミニ講演会や読書会などの利用もいいですね。
■女性への構造的な差別や暴力をなくす、未来への取り組み
横浜YWCAでは、YWCAのミッション実現のために、この他さまざまな活動を行っておられました。未来に向けて女性への構造的な差別や暴力をなくす取り組みの一つとして、政治と個人がより近い距離にあり、女性の政治参画がより進んでいる国の教育や政治についての勉強会をオンラインを活用して横浜YWCAの会場とハイブリッド開催を行ったり、地域の学校へ出前授業などを行ったりしています。
会長の桜井さんも、「横浜YWCAは、少し足をのばすと山下公園や横浜市開港記念会館があるので、是非皆さん遊びにきてくださいね」と。ロケーションがよいので、是非皆さん一度横浜YWCAへ、どうぞ。
訪問の最後に、横浜YWCAの方たちに「お国ことば」でご挨拶をお願いしたら、「生粋の浜っ子がいないので、中国語でいきますよ」と皆さんで「再見(ザイジィェン)~!!」。