日本YWCAは、100か国以上で活動する世界YWCA運動の一員として、全国24の地域YWCA・37の学校YWCAと連携しながら、全ての人が尊重され、暴力のない平和な世界に向けて社会変革へのアクションや活動を行います。
2035年にむけた世界YWCAの目標
「2035年には、1億人の若い女性と少女が、正義とジェンダー平等を実現し、暴力・戦争のない世界をつくるため権力構造を変革し、すべての女性にインクルーシブで持続可能なYWCA運動を先導します。」
2020年~2023年(第33総会期)日本YWCAのビジョン・ミッション・バリュー
- 主題聖句
「平和を実現する人々は幸いである」マタイによる福音書5章9節 - ビジョン
女性がリーダーシップを発揮し、人権・平和・環境を大切にする社会 - ミッション
若い女性をエンパワーし、共に社会変革を進めます。 - バリュー
- キリスト教基盤
すべての人は神の前に等しい価値をもつと信じ、常に弱い立場に置かれた者の側に立たれたイエス・キリストの生き方に倣(なら)って行動します。 - 平和・環境
アジア・太平洋戦争の反省から生まれた平和憲法を活かします。すべての「核」を否定し、軍事基地を含む暴力のない公正で持続可能な社会をめざします。 - 人権
人種・国籍・宗教・性・出自・年齢などの多様性を互いに尊重し、ジェンダー平等のもとで誰もが自分らしく生きることができる社会をつくります。 - セーフ スペース
会員(ボランティア)が主体的にプログラムを推進し、すべての活動を、多世代協働によって民主的に運営します。常に誰にとっても安全安心な空間をつくり、誰もがエンパワーされる場とします。
- キリスト教基盤
「キリスト教基盤」とは
19世紀のイギリスでYWCAの活動を始めた女性たちは、キリストの教えに沿い、すべての人が等しい価値をもつと信じ、一人一人の存在を愛おしみ、痛みに寄り添って解決の道を見だし行動してきました。YWCAは現在もその精神を「基盤」とし、常に弱い立場に置かれた者の側に立ちながら、信仰の種類・有無を問わずすべての女性たちの運動として活動しています。
日本YWCAが大切にしていること
1.ジェンダー平等と人権が守られる活動
ジェンダー平等を求めて
あらゆる女性がリーダーシップを発揮できる社会を実現するためには、私たちの社会をジェンダーの視点で問い直すことが求められています。女性たちとの出会いを大切にし、その声を聴き、女性と子どもが安全で安心して生きられる世界を創りだしていきます。
人権が守られ差別のない社会
格差が拡大し、不平等と不公正が加速していく現在の世界で、「一人ひとりが最大限に尊重される」ことを大切に活動をしています。
2.平和と環境が守られる活動
日本YWCAは、戦後一貫して、平和と憲法9条の大切さを学び伝える活動を続けています。
非暴力で平和な社会
日本YWCAは、アジア・太平洋戦争に向かう時代の中では、侵略戦争を阻止できず戦争協力を余儀なくされたことを深く受けとめ、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、一貫して平和を求める運動を行っています。
憲法を大切に生かす
日本国憲法は、私たち一人ひとりが自分らしく生きられる社会の指針です。
誰もが生まれながらにして持っている自由や権利を守る「基本的人権の尊重」、憲法9条に記載された戦争をせず、争いごとは武力でなく話し合いで解決する「平和主義」、一人ひとりが政治の主人公として自分たちのことは自分たちで決める「国民主権」を大切に活かしながら活動をしています。
原発のない社会
日本YWCAは1970年以来、自らの生き方を問い直す決意で「核」否定の思想に立ち活動しています。3.11原発事故以後、私たちは、いのちを大切にする生き方を選んでいく必要性に声をあげ、脱原発に向けてアクションを起こしています。
軍事基地のない社会
日本の基地の問題には、日米安全保障条約、アジアの平和問題や戦後処理の問題、基地がある地域の経済的・社会的問題、国内不平等、女性や子どもに対する暴力など、多くの問題が残されています。YWCAは基地のない平和な社会を目指し、活動します。
3.YWCAのネットワークを活かし、地域のニーズに応えセーフ・スペースを作っています
セーフ・スペース
誰もが安心して「ありのままの自分」でいられること。それが平和へのはじめの一歩だと考えています。
YWCAは、全国各地の地域YWCAや学校のYWCAの活動を通じて、一人ひとりが安心して自分らしくいられる場を展開しています。
東日本大震災支援(カーロふくしま) 自立援助ホーム「カルーナ」でのサポート(京都YWCA)