災害・紛争などに対する支援活動
日本YWCAは、国内外で緊急あるいは継続的に困難な状況にある地域を対象に、戦争・紛争・自然災害の被害者への緊急支援および復興や心のケアなど、中長期にわたる支援を行っています。
自然災害や紛争などが起こった場合、支援の手が届きにくいのは社会の片隅に追いやられた女性や子どもたちです。日本YWCAは国内24の地域YWCA、世界100か国にわたるネットワークを生かし、現地のYWCAの活動をサポートすることによる被災者支援を行っています。
海外支援
活動の例:2021年トンガ沖噴火
「シフティング・ザ・パワー連合(パプアニューギニアYWCA、ソロモン諸島YWCA、サモアYWCAが参加する太平洋地域の女性運動の連絡会)」を通じ、トンガの女性団体「タリサ・プロジェクト」が行うトンガ沖火山噴火被災者救援活動を支援しました。
水、食料、トイレットペーパー、日用品の配布、火山灰から肌を守ることも含めたマスク使用の呼びかけ、避難所での子どもたちのためのアクティビティの提供などを行っています。
「こんなに怖い思いをしたのは初めてです。高い所に移動するために、娘と姪と近所の人たちと一緒に車に乗り込みました。隣のおばあちゃんは赤ん坊を抱いていて、みんなで乗り込みました。波が押し寄せてくるのを見て車を走らせました。こんな風に波を見るなんて想像もしていなかったです。」
「資金援助によって、家族に電話をかけるお金のない被災者たちを支援できるようになりました。」(タリサ・プロジェクト ヴァネッサ・ヘレタ)
国内支援
活動の例:2020年熊本豪雨災害被災者支援
災害直後から被災者支援に動き出した熊本YWCAへの支援を広く呼びかけ、資金面・物資で後方サポートを行いました。
「(被災した人吉市の)大柿地区では、瓦礫の中に流されてきた大きな木などがあり、重い木をも押し流し、広い地域に被害をもたらす洪水の威力と恐ろしさを感じました。Oさんの元では食器洗いを行うチームとお昼ごはんの準備を行うチームに分かれて作業を行いました。」
「私たちは力のある大きな団体ではありません。その分、他の団体やキーパーソンの方、そして被害にあった方々とコミュニケーションをとりながら、顔が見えるなかでその方に合ったかたちで丁寧に支援できたらと考えています。」
パレスチナへの支援
長年続く軍事占領により今も人々の生活が脅かされているパレスチナで、現地YWCAに連帯して支援をしています。