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【報告】「日韓ユース・カンファレンス2021 ~LGBTIQ+と宗教~」が終了しました

16Nov

【報告】「日韓ユース・カンファレンス2021 ~LGBTIQ+と宗教~」が終了しました

日韓の若者が、両国に共通する課題について学び、より良い社会に向けた解決策を考える国際プログラム「日韓ユース・カンファレンス」を、今年も開催しました。COVID-19の影響のため、9~11月にかけて、毎月1度、オンラインでの出会いを繰り返す形での実施となりました。
今年のテーマは「LGBTIQ+と宗教」。広く一般的にLGBTIQ+という言葉やあり方は、以前より身近なものと感じられるようになってきている中で、このプログラムでは、宗教、特に日韓のキリスト教コミュニティと聖書の中で、LGBTIQ+がどのように捉えられてきたのか、ということに焦点を置いて、学び合いました。

*Welcome check inの様子

9月の第1回目には、両国の参加者が出会い、基調講演では堀江有里さん(信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)代表、日本基督教団牧師、大学非常勤講師)から、キリスト教がこれまでセクシュアリティに関してどのように解釈してきたか、そして聖書から学べることは、セクシュアル・マイノリティへの抑圧や差別に加担するのではなく、規範に抵抗し「ノイズ」をあげ続けることだと、お話をお伺いしました。
参加者からは「キリスト教は聖書の言葉を広めるのではなく、その生き方を『解釈』する宗教だという言葉が印象的だった」「当たり前とされる解釈が誰にとって都合がいいのかを考えることが、権力に抵抗する言葉を見つけていくうえで大切だと感じた」「沖縄人としても、私達の苦しみを発信していかなければならないと感じました」といった感想が寄せられました。

*韓国YWCAからの参加者による文化交流

2回目は10月。韓国・日本、それぞれの状況について調べ、まとめ、伝え合いました。どちらの国にもセクシュアリティを理由とした差別を禁止する法案や同性カップルが法的に一緒になれる制度が存在しておらず、またトランスジェンダー(特にトランス女性)を排除する差別的な動きがあることが共通して報告されました。それに対して、宗教コミュニティがどのような立場を取り、行動してきたか、また、希望を感じるような市民の取り組みについて学ぶ時間にもなりました。

*グループディスカッションの全体報告

最終回の開催は11月。これまでの学び合いを受け、セクシュアル・マイノリティへの差別に抵抗していくため、日韓のユースには何ができるかを協議。さまざまな具体的なアイデアが共有されました。日本YWCA側参加者は、12月から日本YWCAのSNSで情報や感想を発信していくことを確認しました。ぜひ、チェックしてみてください。
・Facebook:https://www.facebook.com/YWCAJapan
・Twitter:https://twitter.com/YWCA_of_Japan
・Instagram:https://www.instagram.com/ywcajapan/

3ヶ月に渡る本プログラムの影の功労者もまた、若者。若い女性を中心とした委員でした。今年はじめて協力してくださった人、何年も参加し、日韓ユース・カンファレンスを大きく、豊かなプログラムにしてくれた人、関わり方のさまざまな5人の若者が、オンライン開催という制約の中、少しでもベターな方法を模索し企画運営してくれました。ここで感謝をお伝えいたします。

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