【読みもの】全国のYWCAにバーチャルでこんにちは!②福岡YWCAのご紹介
8Dec
【読みもの】全国のYWCAにバーチャルでこんにちは!②
福岡YWCAのご紹介
日本YWCAに加盟する全国の24カ所の地域YWCAを、YWCAの会員がオンラインで訪問する企画「バーチャルde地域YWCA訪問」が始まりました。日本YWCAのネットワーク強化委員会の主催で、地域YWCAのことをもっと知りたい!知らせたい!という企画です。
ここでは、各回の訪問の様子を「訪問記」としてお届けします。北は北海道から南は沖縄まで、大きなビルをもつYWCAもあれば、ボランティアである会員のご自宅で10数名が集まって活動しているYWCAもあります。各地のYWCAのユニークな活動を紹介していきたいと思います。
福岡の地下鉄西新駅から徒歩5分の場所に福岡YWCAがあります。現会館への移転は2018年7月。早速バーチャルで訪問してみましょう。出迎えてくださったのは、たくさんの笑顔!いつも活動しているボランティア会員の方、ハッピースクールのボランティアの方々と生徒さんでした。
会長の柴田智子さんと、運営委員の河野恒子さんに会館を案内していただきました。入り口を入ってまず目につくのは素敵な壁紙。「1階ロビーは草原のイメージ、事務所は青空のイメージ、2階の会議室はお花畑、ホールはブルーとグりーンを基調としたニュートラルな色合い、と部屋によって雰囲気が全然違うんです。『今日はお花の部屋に集合』なんて会員同士声を掛け合っています」と柴田さん。みんなで貼ったドアのシールもあるとか。なんだかワクワクしますね。
受付の横には小さな読書コーナー。「平和の読書会」で取り上げた本を貸し出しているそうです。
学習支援ハッピースクールが行われている教室には、たくさんの日本語教材や学校の教科の教材が並んでいます。その近くには、韓国のお菓子が詰まった段ボール箱。馬山(マサン)YWCAから送られてきたそうです。今は見かけることが少なくなった懐かしい足踏みミシンは「手仕事の会」で活躍中。小さい子から高齢者まで多世代、多文化感あふれる活動の様子が感じられます。
廊下を進むと、トイレのピクトグラムはグリーンです。「トイレの内部はブルーで発注したのですが、業者さんの判断で女子用はピンク、男子用はブルーで仕上がってきました。業者さんにお願いしてやり直してもらいました。」と河野さん。
「緑のある裏庭は、狭いけれど息抜きの場所です。このグレーバッグはコンポストなんですよ。3階の自立援助ホームで出る生ごみを再生して庭に土に使っています。小さなSDGsを行っています。」と続けて説明してくださいました。
さりげなく、YWCAが大切にしたいことが実行されています。「みんなが来やすい会館にしたいと思っていろいろ考えました。」
活動についてさらにお二人からお聞きしました。
河野:「学習支援ハッピースクールは、日本語を語としない子どものための日本語学習クラスと宿題や学校の勉強で分からないところをサポートする宿題クラスがあり、「勉強したい!」みんなの思いをサポートしています。子どもたちと日本語の先生や学生、社会人のボランティアさんでとっても賑やかです。恒例のハロウイーンやクリスマス会もみんな楽しみにしているんですよ」
柴田:「福岡は韓国ととても近いので韓国のいろいろなYWCAと交流があります。晉州(チェンジュ)YWCAとは2002年からユースキャンプを行ってきました。今はコロナ禍のために中断していますが、約一週間、交互に訪問しあっていました。コロナ禍の2021年度は、馬山(マサンYWCAからの呼びかけで7月から10月までオンラインで環境ラーニング「私たちは何ができるか」というユース交流プログラムで動画を作成しました。これまで積み重ねてきた韓国とのつながりを途切れないようにしたいと思います。」
晉州とのユースキャンプ、早く再開できるといいですね。
柴田:「3階にあるカルーナFUKUOKAは、少女のための自立援助ホームです。次のステップに向けた生活の場として2019年4月に開設されました。」
河野:「ボランティア会員による活動には、『聖書を学ぶ会』『手仕事の会』『私のレコメンド』『お久しぶり会』があります。『聖書を学ぶ会』は一番古くからある会員さんの活動です。『手仕事の会』では足踏みミシンを使って障がい者施設に必要なものを作ってお送りしています。43年続いています。コロナ禍のため中断していましたが再開したところです。」
柴田:「新しく始まった『レコメンド』『お久しぶり会』はこのコロナ禍の中、会うことができなかった会員さんの声から生まれたお話の会なんですね。そういう結びつきを大切にすることはこれからもやっていきたいと思います」
YWCAは人と人とのつながりを大切にするところ、と改めて感じます。
今回の訪問では、平和につながる活動を国内だけでなく韓国とつながって繰り広げている様子を知り、福岡YWCAの会員さんの愛があふれるパワーを受け取りました。
では最後に福岡のお国言葉でご挨拶!「福岡に来ちゃってん~」(来てくださいね)