YWCA情報

ニュースアーカイブス 2010年4-5月

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change2010年8月15日(日)~19日(木)
「ひろしまを考える旅&日韓ユース・カンファレンス」参加者募集!
(2010年4月30日) 募集は終了しました

日本YWCAは、東北アジアにおける草の根の平和を構築するために、今年は夏のスタディツアー「ひろしまを考える旅」と日韓ユース・カンファレンスの合同プログラムを企画しました。

テーマは「あの日被爆したのは日本人だけ?」 フィールドワーク・被爆者の証言・グループディスカッションなどを通して、ひろしまで被爆した外国の人たちのことを学びます。

プログラム詳細はこちらから→
申込用紙(中高生)
申込用紙(大学生・一般)

Call for Entry→
Application Form -Adults/Students
Application Form -Teenager


(被爆者の方が)「あなた方は正しいことを見極める人になってください。」と本当に熱意を込めておっしゃられたことが忘れられません
。(高校生)

「ひろしまを考える旅」ロゴマーク 広島の「原爆ドーム」と「旅する人」を表しています。白い羽根は「旅」と平和の象徴「ハト」をイメージしています。
原爆ドーム   違う国からの、違った言語を持つ、大勢の人達が世界に平和をもたらすという同じゴールに向かって希望を抱いていることに心惹かれました(留学生・ドイツ 高校)


「被爆しても、日本がアジア諸国を侵略したことは、飛ばしてはいけないこと」という被爆者の言葉に惹かれました。戦争はいけないもので、政府主導でも被害者は国民です
(留学生・中国 大学院)

 


ひろしまを考える旅」は毎年8月に広島を訪れ、1945年8月6日に被爆したヒロシマを原点に、「核」の問題を考え、暴力のない世界を目指すためのプログラムです。中学生・高校生から大人、そして留学生や海外のYWCAの仲間が集い、世代を超え国境を越えて、ヒロシマを歩いて・見て・考え学びます。


日韓ユース・カンファレンスは、日本と韓国のユース(30歳以下)が寝食を共にし、日韓で共通するホットな課題について、一緒に取り組むプログラム。 「講義を聞くだけではつまらない!」ということで、企画からすべてを参加者みんなでつくり上げます。

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change「パレスチナに人権と正義を!」イスラエル政府への抗議署名にご協力ください(2010年4月7日)

パレスチナYWCAと世界YWCAはイスラエルによる入植地拡大と日々の人権侵害に抗議して、これらの違法行為を終わらせるため、世界に緊急行動を呼びかけます。


「正義なくして平和はありえない。占領ありきで正義はありえない」

2010年3月9日にイスラエル政府が発表した東エルサレムへの入植地拡大計画に抗議して、3月末エルサレム市内で大規模な衝突が勃発しました。これは、1967年以来の政策の多くがイスラエルに偏重したものであることに対する耐えがたい憤りと絶望が爆発したものです。
パレスチナ人、特にその女性と少女は、人としての尊厳と安全の損害、人権の侵害といった差別に日々直面し、この地域の子どもたちには未来の存続すら約束されていません

イスラエルによる対東エルサレム政策※により、東エルサレムに住む1万3,100人以上のパレスチナ人の身分証※が取り消されました。また、エルサレム市民のうちパレスチナ人にのみ限定条項が科され、海外への渡航を希望する者は空港での酷で人道を逸脱したセキュリティ・チェックに耐え、同じ市民として差別的な扱いを日々受けています。


エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change ※イスラエルへのパレスチナ併合に向けた既成事実作りのため、イスラエルは東エルサレムで入植地の拡大を精力的に推し進めています。パレスチナYWCA、オリーブの木キャンペーンをYWCAと共催する東エルサレムYMCAも東エルサレムにあり、2009年夏にはパレスチナYWCAの隣の家族が自宅からの強制退去に遭っています。

※東エルサレムに住むパレスチナ人には特別なID(身分証)が付与されており、イスラエル当局が管理しています。このIDを取り上げられることは、居住権を奪われることを意味します

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change


パレスチナYWCAがある東エルサレムのシェイク・ジャラ地区で、イスラエル当局により家を追い出された複数の家族については、国際法とジュネーブ条約違反として現在対応がなされています。

しかしながらそれ以外にも、2009年だけで東エルサレムで75戸のパレスチナ人の家屋が破壊され、120人以上が自らの家を強制退去させられました
イスラエル当局のエルサレムにおける住居制限と住宅政策により、1967年以来、東エルサレムだけで2千戸以上が破壊されました。これはまさに人権侵害です。

国連人道問題調整事務所(UNOCHA)は2009年5月、東エルサレムのパレスチナ人住宅全体の28%(約6万人在居)がさらなる破壊の危機にあると報告しています。

聖地エルサレムにあって、ユダヤ教以外の宗教の信仰の場を尊重しないイスラエルの在り方、特にイスラエルが国際法を侵す行為を平然と繰り返した時には、エルサレム市内が緊迫した空気に包まれます。私たちはイスラエルの人権侵害を告発し、寛容と協力が何よりも勝るものだということをここに訴えます。

今すぐ行動を起こそう!
● イスラエル政府/大使館に対し、東エルサレムにおけるパレスチナ人の自宅からの強制退去と家屋破壊、そして武力によるパレスチナ占領を止めるよう申し入れよう。
● 国際社会と各国(自国の)政府、特にジュネーブ条約調印国の連帯を呼び覚まし、イスラエル政府とパレスチナ自治政府が聖地に正義ある持続的な平和を実現する努力をするよう、後押しすることを求めよう。
● YWCAの仲間に、中東問題の根本的原因や問題の本質について伝えることを継続し、中東で起こっている人権侵害について知らせよう。
● 女性の尊厳の向上と安全の保障、女性の人権の促進、そして子どもたちの未来を確実にするためのプログラム開発を通して、中東の女性のエンパワメントを後押ししよう。
● 女性の紛争予防への参与を促進する国連安保理決議1325号、イスラエルにパレスチナの占領を止めさせパレスチナ国家の樹立を促す決議242号および338号など、パレスチナに関する未だ履行されていない諸決議の履行をイスラエル政府、自国政府、国際社会に求めよう。
● イスラエル製品やサービスのボイコット(BDS)運動に参加し、イスラエルがパレスチナ占領を止め、国際法と国連決議に従うよう経済的圧力をかけよう。

イスラエル大使館に電話・手紙・FAXを送ろう
★自分の言葉で、あるいはリンク先のPDFを印刷してお使いください★

抗議文PDF→

※イスラエル政府は、海外からの旅行者に対しても厳重な入国審査を課します。
パレスチナへの渡航はイスラエル経由でないとできません。
実名での署名が将来的な渡航に困難を来す可能性がある方は、匿名でも構いません。

イスラエル大使館
〒102-0084  東京都千代田区二番町3
電話03-3264-0911  FAX(領事部) 03-3264-0791
Eメール: information@tokyo.mfa.gov.il

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading changeハイチ大地震被災者支援募金 中間報告(2010年4月1日)

2010年1月12日、マグニチュード7規模の巨大地震がカリブ海地域を襲いました。ハイチ政府は23万人が死亡、約100万人がホームレスになったと発表しています。

世界YWCAはハイチYWCA支援のために2月24日から3月1日までハイチを訪問しました。

写真:路上に立ち並ぶバラック(世界YWCAウェブサイトより)


復興の現状

雨季を目前に、一時避難キャンプにテントを配給する作業は続きます。避難キャンプで使われているテントは小さな布のつぎはぎで出来ており、到底、雨がしのげるようなものではありません。


私たちがハイチの復興を語るとき、インフラだけでなく、むしろ一人ひとりの命と生活を考えるべきです。

人々の殆どは1月12日の地震の影響でストレスとトラウマを抱え、身体も心も疲れ切っています。愛する者を亡くした家族は、今も悲しみの中にいます。家屋が倒壊した人々や倒壊は免れても家屋にヒビが入った人々は倒壊を恐れてテントで生活しています。

子どもたちが学校へ通えないこと、またこの状況がいつ終わるかの見通しが立たないことで、親たちは身も心も一杯いっぱいです。大学生は、休校の影響で丸1年が台無しになるのか、いつから授業が再開するのか戸惑っています。働き盛りの男女の若い世代はまた、新しい仕事を見つけなくてはなりません。


このような現実の一方で、これはハイチにとってのひとつのチャンスだと、人々は希望をもっています。微笑み、笑い、踊り、子どもたちは一時避難キャンプでサッカーをするなど、ハイチの人々は希望を失ってはいません。

ハイチの人々に一番必要なものは?

女性と子どもをはじめハイチの人々に今一番必要なのは、心理社会的*サポートです。ハイチの人々の大半に被災後トラウマ症状が見られ、個人あるいはグループでの治療が必要です。(*社会心理とは異なる)


心理社会的サポートは、熟慮のうえ細心の注意を払って丁寧に導入する必要があります。たとえば、フランス語やクリオーリョ語ができ、ハイチ特有の環境や状況を理解している心理士を動員するなどです。ハイチでは、心理的サポートというものが浸透していません。 

ハイチYWCAは、女性と少女のために次のことを呼びかけ活動しています。
1. 教育、リーダーシップ養成、性と生殖に関する健康と権利のトレーニング、心理社会的カウンセリングなどのための財政面での支援
2. 難民キャンプ内を含む、ハイチでの女性と少女に対する暴力を撲滅すること
3. 女性と少女にとっての安心・安全な場所を確保すること

向こう数カ月間の主な課題は?

現時点ではまだ緊急支援の段階と言えますが、徐々にリハビリテーションの段階にも入ってきました。ポルトープランスは過去2回1751年と1770年の地震で壊滅状態になり、カパイシャンは1842年の地震によって荒廃しました。これらの過去を踏まえ、長期にわたる再建と開発に取り掛かるべきです。大きな課題として、社会の規範や防災対策を最優先すべきです。

この緊急事態を受けて、日本YWCAは皆様から寄せられた「緊急国際協力募金:ハイチ大地震被災者支援」、1,301,574万円を緊急支援金として2010年3月17日に送金いたしました。
皆さまのご協力、誠にありがとうございました。

日本YWCAは、このような国内外で発生した緊急事態に迅速に対応するために、「国際協力募金」を呼びかけています。この寄付金は、緊急事態に際して社会的弱者、特に女性と子どもの支援のために用いられます。
国際協力募金」への皆様のご協力をよろしくお願いいたします。 「国際協力募金」は、年間を通して受け付けています。

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YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
1855年英国で始まり、今では日本を含む100以上の国・地域で活動しています。

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