1948年、シオニストの軍事組織によって500以上の村が破壊・占拠され、1万人以上が殺害され、奪われた土地にイスラエルが建国されました。76年が経過する今なお、難民となったパレスチナの人々は故郷に帰ることができず、多くの人が数世代にわたって難民キャンプで生きてきました。
パレスチナYWCAは、パレスチナ難民を支援する最初のNGOの一つとして、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)設立以前から活動しています。
Aqbet Jaber(ジェリコ県)とJalazone(ラマラ県)の難民キャンプにある2つのコミュニティセンターで難民、特に女性や子どもたちへの支援を行っています。
日本YWCAは、寄付を通じてこれらの活動を支援しています。
パレスチナYWCA幼稚園
パレスチナYWCAは、最も弱い立場に置かれた女性たちや子どもたちへの支援を続けています。Aqbet Jaber(ジェリコ県)とJalazone(ラマラ県)の難民キャンプでは子どもたちのための幼稚園を運営しています。
両センターには合わせて数百人の子どもたちが通う幼稚園があり、幼児期のケアと教育を提供しています。そこでは、軍事占領下で生きる子どもたちがクリエイティブに学び、健康に育ち、自信を育む場をつくっています。
アスマ(Asma)という少女
アスマはアクバット・ジャベル難民キャンプの小さな女の子です。難民キャンプにあるYWCAの幼稚園に入園した時、アスマは内向的で、どんな活動に参加するのも、クラスメートと遊ぶことも拒み、先生たちにもすぐ反応しませんでした。YWCAのチームはアスマとその家族、特に、あまり社交的でなく、社会関係を持っていない母親と密接に、重点的に関わりました。アスマは大きく成長し、より社会的になりました。いまの彼女は幼稚園の活動に参加し、クラスメートと遊ぶのも大好きです。
-パレスチナYWCA2018年報告書より-
2020年以降、新型コロナウイルスの流行によりセンターの運営は厳しい状況にあります。また、2023年10月7日に始まったガザ「戦争」により、ヨルダン川西岸地区でも、イスラエル軍による違法な武力行使や人権侵害が激しさを増しています。パレスチナの人々、とりわけ脆弱な立場にある子どもたちにとって、幼稚園は友達と安心して遊ぶことができ、心身のサポートを受けられる大切な場所です。未来への希望の光を絶やさぬよう、どうぞお力添えください。
<ジャラゾンの幼稚園より>
パレスチナYWCA2023年報告書より
2022~2023年度、80人以上の子どもたちが幼稚園のサービスを受けました。
幼稚園では資金援助を受けて、幼稚園のカリキュラムや内部・外部環境の改善のための研修、現地視察や評価視察を行い、遊具や教育メディア、備品の購入、中庭の改修と整備、園舎のペンキ塗りなどの活動も行いました。また、日本YWCAからの寄付により、教室にエアコンが設置されました。
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